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2017.11.18 UP
周南市クリエイターへのインタビュー第3回目は、コワーキングスペース「カラム」を立ち上げ、運営している堀江厚志さん。ご自身もプログラミングを行ってきたクリエイターとして、新しいクリエイターが育つための取組も行われています。その拠点であり、IT系のクリエイターや個人事業主の方の交流やビジネスマッチングの場所となっているカラムを立ち上げたきっかけと、今後の展開などの思いをお聞きしました。
ーークリエイターを目指されたのはいつからですか?
中学生のころにパソコンが登場してからパソコンのことが好きになって、それからはプログラマーになりたかったんです。その頃からBasicなどの言語を独学で勉強してました。下松工業高校を卒業後、ちょうど「パソコンが好きな人を募集」という会社があったんで、そこに就職しました。そうしたらそこでの仕事は制御盤づくりなどのバリバリのハード面の仕事で、最初はプログラミングの仕事はやらせてもらえなかったんですが、2年半後に異動してプログラマーとしての仕事を始めることができました。
ーーそこから独立されたきっかけはなんだったんですか?
ちょうどその頃にインターネットが出てきた時期で、たまたま友人のレーサーのHPを更新する仕事を引き受けたことがあったんです。初めてのWebの仕事で、その頃は本も満足に無かったので経験がある友人から教えてもらい、そのHPを作成しました。そういったことをしているうちに「HP制作代行」という仕事が確立してきたことと、当時は新しかった「SOHO」という働き方も知られるようになってきていたので、そのタイミングで独立してみよう、と2000年に個人事業主として独立しました。
ーーその後に、コワーキングスペースをつくる原体験があったんですか?
そうです。当時は「コワーキングスペース」なんて言葉が無かった時代だったんですが、たまたま自分がそういう働き方をしていることにあるとき気づいたんですね。独立後はHP制作を、主に近所の電気屋さんの紹介で幅広く受けてたんですが、HP以外にも「どんなパソコンを買ったらいいか?」などのパソコンまわりの質問も多かったんです。おつきあいしてた電気屋さんもあまりパソコンには詳しくなかったので、私が電気屋さんの代わりにパソコンの説明やおすすめなんかもして、すごく重宝されていました。
そうすると自然に普段から電気屋さんで仕事をすることになっていて、近所のいろんな人もそこに寄り集まっていたんですね。コーヒーや飲み物もタダで、皆がそこにあつまって自然に交流し、つながり、新しい仕事までが生まれていくオープンスペースに、そこの場所はなっていました。こういう場所がもっと増えれば、と思ったのが原体験です。
ーーこれからコワーキングスペース「カラム」をどんな場所にされていきたいですか?
色んな人に日常的に来てもらって、仕事がとれたり、紹介が起きるような場所にしていきたいです。ここのスペースを使う人が、自然に稼げるような仕組みができたらいいですね。徳山高専も近くにあるので、学生さんと地元企業がコラボしたりしています。いまは「あ!紹介したい人がさっきまでいたのに!」みたいなことがよく起きてるので、このスペースを普段使いする人がもっと増えるように、今は頑張っています。
ーー「周南市クリエイティブ産業創出プロジェクト」を通して、周南市がこうなって欲しい、という思いはありますか?
非常に良い取り組みで、すごくありがたいと思います。もっと早く始めてほしかったなぁとも思います(笑)。周南市はまだまだIT系のクリエイターが少ないので、もっとIT分野を活発にしていきたいです。そうしないとYICの子たちが学校を卒業した後、IT系の就職先がなくて外に行っちゃうしかないので。あとは世代を越えた協業をもっと増やしていって、若者から上の世代までがコラボして、新しい仕事が生まれていくまちになっていってほしいですね。
PROFILE
堀江 厚志(ホリエ アツシ)
コワーキングスペース カラム 代表。
2015年12月、周南市桜木にクリエイティブコワーキング「カラム」を新規出店。事業規模拡大のために2017年4月に現在の周南市若宮町に移転し、オフィス環境としての利用はもとより、IT系の勉強会やハイテク機器の体験イベントなどを通じて学生や先生からIT・デザイン系フリーランスとの交流環境を提供している。2018年度は学生から社会人までが事業を始めるきっかけづくりとなる「カラム起業部」を立ち上げる予定となっている。