- 2018.1.30 UP
- クリエイター紹介
- クリエイターインタビューvol.11【西村朝美さん】
- 周南市のクリエイターへのインタビュー連載11回目は、Honey Design(ハニーデザイン)代表の西村朝美さん。名刺やグラフィックデザインに始まり、...
2017.11.19 UP
周南市のクリエイターへのインタビュー連載第4回目は、「有限会社ユークリッドシステム」の藤村雅史さん。エンジニアとして様々な業界のシステムの開発を手掛けてこられた藤村さんは、大学卒業後に知人と会社を立ち上げてから周南市で仕事を続けてきました。会社を立ち上げた理由や、周南市でのエンジニアとしての仕事の在り方についてお聞きしました。
ーーいままでされてきたお仕事について、詳しくお伺いしてもいいですか?
様々な業界の、業務系システムの開発を行ってきました。特に業務効率化を目的としたものが多く、販売・物流・生産管理を行うシステムをほぼゼロから作っています。なぜゼロから作っているかというと、既存のパッケージシステムではお客様の要望に応えられないことが多いので、開発側としても既存のものを変更するよりはむしろ自分たちで作ったほうが良いものができ、お客様に喜んでもらえるからです。具体的な実績では、国内大手メーカー向けに税関係の法改正への対応ができるシステムを作ったり、食品メーカーには基幹系のシステム全般を開発したりといったものです。ときにはお客様の会社に常駐してシステム運用業務も行ったりと、なんでもこいの働き方を創業期からやってきました。
ーー会社を立ち上げた経緯はどういうものでしたか?
私の大学卒業時の就職活動はいわゆる「超氷河期」でした。周りも就職活動で苦しむ中、たまたま紹介されて始めたバイトがパソコンの仕事で、そのつながりで会社の設立の際に誘われたのがきっかけですね。当時2000年の12月に、4人のメンバーで意気投合して立ち上げたのが今の「ユークリッドシステム」です。
私自身大学時代はゲーム会社で音楽を作りたかったんですが、地元を離れる志向はあまりなく、また卒業して最初の方は収入も不安定な中、好きだったパソコンの仕事で安定的に収入を得られたのは非常に有難かったですね。今では会社の各メンバーそれぞれにお客様が付いている形で、換えの効かない人材になれてきているなと感じます。
ーーいまはどんな働き方、過ごし方をされていますか?
趣味と仕事を両立しながら、余暇も楽しく過ごせています。周南市での働き方は、ゆったりしているというよりは「せかせかしてない」と言う感じで、好きな働き方、生き方ができるところだと思います。最近は仕事終わりの夕方に毎日5~7km、休日は10~20km走っていて、ハーフマラソンやフルマラソンに趣味で出るようになりました。他にもプラモデルづくりが好きなので、自宅でコレクションしたりもしています。
仕事のことは先程伝えましたが、会社の平均年齢も上がってきているのでいつか若手の採用をして育てていければと感じています。
ーー今周南市で動いているクリエイターのネットワーク化のプロジェクトについてはどうなってほしいと思われていますか?
参加している人たちの問題意識が近く、皆同じ方向を向けていると感じるので、そういった状態は良いなぁと素直に思います。
クリエイティブの案件を市外から獲得してくることに関しては、自動化する仕組みが一番大変だろうと感じています。自分たちも周南市外からお仕事を紹介されることもあるので、市外から仕事をいただくことはそこまで難しいことではないと思います。ただ、どこまでリモート化をしようとしても良い仕事をする上では直接会うことが欠かせないというのが私の個人的な考えです。机上だけでつくったものはたいてい上手くいかないケースが多いため、いくらツテを引っ張ってきてもらう仕組みがあっても、初めて仕事をする人とはまず会うことが大事だと感じます。
それぞれのクリエイターの方々によって仕事のスタイルは違うと思いますが、あくまで人と人とのコミュニケーションなので、一番適した形をそれぞれのクリエイターがネットワーク化の中で模索していければと思っています。
PROFILE
藤村 雅史(フジムラ マサフミ)
有限会社ユークリッドシステム エンジニア。
1975年生まれ。山口大学経済学部卒業後、2000年にユークリッドシステム設立に参加。以来、一貫して業務系システム開発・メンテナンスに関わる。ホスト・汎用機等の「レガシー資産」をWindowsアプリケーションに再構築するプロジェクトを手がけることも多く、先人の知恵に敬意を払いつつ、常に「最新の作り方」に注視している。「More than meets the eye (複雑なシステムだが見た目は簡単)」がモットー。