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2017.11.25 UP
周南市のクリエイターへのインタビュー連載第5回目は、「Designroom I&F」の石丸眞弓さん。現在の山口県デザイン協会の会長であり、周南市にある専門学校の講師もされながら、デザイナーのお仕事と家事・子育てとの両立をされてこられました。幅広くご活躍されてきた今までのご経験と、これからの周南市への期待についてお聞きしました。
ーーデザイナーを志したきっかけはなんでしたか?
東京の武蔵野美術大のデザイン科を受けたのが始まりでした。そこから武蔵野美術大学に入学し、卒業後は渋谷のデザイン事務所でグラフィックデザインの仕事を始めました。
そこから何年か東京で働いた後、地元に帰ってきてデザイナーとして働き始めました。地元の広告代理店でのべ13年間勤務し、それから独立して今に至る、という感じです。
ーーデザイナーとして独立されたきっかけはなんだったんですか?
当時の仕事は残業が多くて、家庭と仕事の両立ができなくなってきていたのが大きな理由がです。どうやって今後両立していくかを考えたとき、独立という選択肢になりました。
また、その頃はApple社のMacが出てきたこともすごく大きかったです。当時はデザインの仕事を個人でやるのは至難の業で、会社にあるような機器がないとできない作業も多くありました。でもMacが出てきてくれたお陰で、個人でも広告作成・デザインの仕事ができるようになりました。それぐらいMacの登場は、当時のデザイナーにとって本当に衝撃的でした。
ーー独立してからはどういったお仕事をされてきましたか?
独立して最初は不安だったんですが、その前に勤めていた広告代理店のつながりなどで覚えてくださっていた方も多く、「だったら仕事を任せてもいい?」とお声をかけていただくことが増えてきて、そういったご紹介から仕事を請けるようになりました。もともとグラフィックデザインが専門だったこともあり、広告代理店や印刷会社からの依頼が多かったですね。そのときは家事・子育てと両立していることもあり、こちらから営業などはできていなかったんですが、おかげさまで細く長く続けていくことができました。
また、独立して2年ぐらいしてからYICキャリアデザイン専門学校からお声がけいただき、講師を務めさせていただくようになりました。内容はデザインソフトの使い方からはじまり色々ですが、現在まで19年間教えてきています。卒業後の生徒はデザイナーはもちろん、イラストレーターになったり漫画家になったり、幅広い分野で活躍してますね。
ーー山口県デザイン協会の会長も務められるなかで、これからの山口県や周南市のデザイナーにはどんな期待をもたれていますか?
『心かよう “地”デザイン』をスローガンにかかげていますので、山口県デザイン協会の5つの支部が山口県やそれぞれの地元に密着して、地元のデザインに会員が関われるよう努力したいと思います。一般社団法人となり、会員数も少しずつ増えていますので、もっと会員同志の横のつながりができていけばと思うと同時に、山口県デザイン協会の存在ももっと地元に広めていかなければと思っています。
デザインの仕事の魅力は答がないことです。自分の考えたイメージが形となり、効果を上げ、喜んでくださる方がいて、そこからまた次の仕事に繋がっていく。このプロセスが楽しいのだと思います。“地”デザインの仕事も、デザイナーの数も、山口県にもっと増えていくと嬉しいですね。
PROFILE
石丸 眞弓(イシマル マユミ)
Designroom I&F 代表
1957 旧徳山市生まれ
1977 武蔵野美術短期大学商業デザイン科卒業
東京・渋谷デザイン事務所勤務
Uターン・結婚
地元広告代理店勤務
1995 Designroom I&Fとして独立 現在に至る
・(社)山口県デザイン協会 会長
YICキャリアデザイン専門学校デザイン科 非常勤講師
・徳山商工会議所会員
〈事業内容〉
グラフィックデザイン全般
パンフレット、チラシ・ポスター、パッケージなどあらゆる印刷物からロゴマーク、イラストに至るまで幅広いデザインのご提案をさせていただきます。