クリエイター紹介

クリエイターインタビューvol.7【久次昌志さん】

周南市のクリエイターへのインタビュー連載第7回目は、「webdesign Lesson5」の久次昌志さん。数多くのWeb分野の制作実績があり、若手デザイナー向けの勉強会も積極的に開催されています。東京からの仕事も数多く受けているとのことで、周南市にいながら都市部のデザインも手がけているその仕事のスタイルについて詳しくお聞きしました。


ーーデザイナーの仕事をされ始めたきっかけはなんでしたか?

僕は高校の頃にプログラマーになりたいと思い始めて、PCに興味を持って触り始めました。学生時代はDJをやってたんですが、ライブのフライヤーやチケットを自分でMacを買ってデザインし始めたのが、最初のきっかけでした。独学でイラストレーター・フォトショップ・HTMLを勉強してましたね。それから山口大学卒業後に、知人の会社がネットカフェ・PC販売・ITコンサルなど幅広く事業をやっていて、そこで1年半働かせてもらいました。その後デザイナーとして独立して、自分で仕事を始めた形ですね。

ーー独立してからはどんなお仕事をされましたか?

Web制作のお仕事がほとんどで、かつ9割ぐらいが東京からの案件ですね。お客様が自分でWebサイトを管理・更新ができる仕組みであるCMSが得意で、そういった案件を多く受けてきました。
フリーランスになってからしばらくは仕事を得るのが大変だったんですが、その状況が変化したのは独立した3年目に当時クリエイター登録していた「ロフトワーク」という会社からのメールがきっかけです。そのメールは、大学のサイトリニューアルの案件を担当するデザイナーを募集しているという内容だったんですが、すぐに「やります」と返信しました。そこからその案件を受けることになり、自分でも満足できるクオリティでの納品をした後、自然とそこから紹介が増えていきました。評判を聞いた元ロフトワークのディレクターから仕事が来たりと、お仕事の依頼を徐々に頂くようになりました。

ーーデザイナーとして、東京と周南市の間で感じられる違いはどんなものがありますか?

これは周南市に限らず「田舎と都会の違い」だと思いますが、自分から楽しもうと思わないと楽しくなりにくいのが田舎の仕事だと思います。都会の仕事はそれだけで面白いことも多いですが、逆にいうと面白くしがいがあるというか、工夫や遊びをつくる余地が大きいのが田舎の仕事の特徴ですね。DJをやっていたときにも感じてましたが、自分で遊びを作るから楽しいんですよ。そういう意味では、周南市で仕事をするのはサバイブする力が試されてる気がしますし、無いものをつくるのがワクワクしますね。
ただ「東京の仕事をしている」というのはそれだけで営業力になるのも事実でした。そう言うと。周りの人が安心するんですよね。東京のクリエイティブに触れて純粋に成長にもなりましたし、そういう意味では都会の仕事を請けたことはよかったと思います。

ーーこれから周南市でやっていきたいことはありますか?

雇用をつくっていきたいですね。特に周南市の中ではWeb関連の会社が少ないので、Web関連の雇用を作って生きたいと思います。今そういうWebの雇用が少ない理由は、「稼げないから」という理由が一番大きいと思います。HPやサイト制作も頼みたい人は多いと思うんですが、単価が低くて仕事が成立しないんですよね。だから会社として収益を上げられる事業を一つつくって、安定した状態で採用をしていきたいと思ってます。今色々考えてるところですが、自社サービスを開発したり、グッズを作って販売したりと、自社としての儲ける軸をつくっていく予定です。そうやって地元の雇用を生んで、貢献できていけると嬉しいですね。

PROFILE
久次 昌志(ヒサツグ マサシ)
webdesign Lesson5 代表
http://lesson5.tumblr.com/

OTHER POST
周南市への移住・移転・起業に関する
お問い合わせは
「周南市経済産業部 商工振興課」まで
メールでお問い合わせ

お電話の場合は 0834-22-8373 まで、お気軽に。