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2018.3.25 UP
周南市のクリエイターへのインタビュー連載第12回目は、約3年間ゲーム会社でのデザイナーを経て、現在はフリーランスのイラストレーターとして活動されている米光美貴さん。周南市から大阪に出たあとに、Uターンで周南市に帰って来られたとのことで、Uターンしたきっかけやフリーランスのイラストレーターとして独立された今の働き方に付いてお聞きしました。
ーーUターンで周南市に戻って来られたきっかけはなんでしたか?
大阪には高校卒業時の進学のタイミングで引っ越したんですが、転職を考えたタイミングでIターン・Uターンを紹介する転職会社に登録していたのがきっかけです。そこで地元周南市の仕事も多く登録されていて、前職のゲーム会社のことを知り転職をしました。それまではクリエイティブに関係する仕事ではなくイラストを趣味で描いていた程度だったんですが、転職と同時にイラストレーションの仕事を始めた形です。
ーー以前のゲーム企業では、デザイナーとしてどんなお仕事をされていましたか?
2Dと言われる、グラフィックデザインのお仕事をしていました。基本的にはスマートフォンなどで遊ぶソーシャルゲームのキャラクターの制作です。着色や色々なバリエーションの姿の絵を描くようなお仕事で、大手ゲーム会社のタイトルのカードイラストの制作を担当したりしていました。
前職のゲーム企業では、本社もクライアントも山口県ではなくリモートでのお仕事だったので、リモートならではのコミュニケーションの難しさがありました。基本的にはクライアントの担当者と直接お話ができず、文章をベースとしたやりとりだけだったので、言葉のニュアンスやイメージのすり合わせが難しかったですね。
ただ一方で、「地方にいながらでもゲーム会社の仕事ができる」ということを実現できた、という意味は大きかったかな、と思います。ゲーム系の会社は基本的に東京含め都市部に集中しがちで「都会に行かなきゃゲームの仕事ができない…?」みたいな疑問を持ったりもしていたんですが、そういうマイナス要素はないんだなと感じるようになりました。
ーー独立後は、どんなクリエイターとして活動していきたいですか?
これからはキャラクターのグラフィックデザインだけでなく、キャラクターに動きを加える動画作成技術も身につけていければと考えています。キャラクター絵を描くことができる企業・クリエイターは多いのですが、描いた絵を動かすことができる技術をもっている人はまだまだ少ないなと感じています。
「Live2D」というソフトを使うことでキャラクターの静止画に動画として動きを加えることができるので、グラフィックデザインと動画モーションの両方の仕事ができるイラストレーターとして、お仕事に携わっていきたいと思っています。
またイラストレーションだけでなくWebデザインやロゴを始めとしたグラフィックデザインも勉強中なので、独立をきっかけにそういった広い分野まで手がけられるクリエイターになっていければと思います。
ーー周南市のクリエイターのネットワーク化にはどんな期待感をもたれていますか?
今開催している研究会では色んな市内のクリエイターの方とお会いできています。垣根を越えてつながることのできる仕組みができていくのは非常に嬉しいです。なので、これからは小規模でもクリエイターの組織ができたらいいなとは思っています。とはいえ、クリエイターの方は本業が必ずあるはずで、誰かがずっとその新しい組織に張り付いて運営する、みたいなことは負担が大きくて出来ないと思います。担当制や持ち回り制など形はわかりませんが、実現可能な形でクリエイターのネットワークや組織ができていくとよいですね。
PROFILE
米光美貴(よねみつみき)
大阪のデザインの専門学校を卒業後、営業事務に携わる傍ら、個人的にロゴマーク、フライヤー、広告漫画などの作成を請け負っていました。
Uターンを機にゲーム企業に就職し、大手アプリゲームのカードイラストをはじめとした、キャラクターやアイテムなど、ゲームに使用される様々なイラストを担当しました。
現在はフリーランスとして活動を開始。今後はキャラクターイラストに限らず、様々な分野のデザインに携われたら、と考えております。