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2018.9.19 UP
周南市のクリエイターへのインタビュー連載13回目は、建築デザインの分野で地元では圧倒的な実績を誇る「有限会社しらい」の期待のニューフェイス佐々野祐太さんです。地元の徳山工業高等専門学校に通いながら去年からインターン生として同社で研鑽を積まれ、2018年4月から正社員として勤務されています。
謙虚ながらも人好きでバイタリティー溢れる若手クリエイターに、ご自身の夢や周南市に対する想いをインタビューしました。
――建築デザインのお仕事に就こうと思われたきっかけを教えてください。
祖父が板金業を営んでいて、子供の頃から建築現場に行く機会も多かったため、自然と「建築」や「ものづくり」という仕事に興味を持つようになりました。
その頃の夢を持ち続け、徳山工業高等専門学校に進学し、製図などの基本的なことから構造計算や耐震設計など建物に関する全般のことを学んでいきました。
生まれは周南市ではなく防府市のため、17歳から周南市で一人暮らしをすることになり生活と学業を両立させていくため苦労もありました。
夏休みを活用して、現在の職場(有限会社しらい)にインターン勤務する機会をいただき、とりわけ「建築デザイン」という分野に惹かれるようになったため、そのまま就職することにしました。
――現在はどのようなお仕事を中心にされているのですか?
周南市をはじめ県内各地の店舗の内装デザインを、上司とともに手掛けることが多いです。
特に飲食店舗のデザインを多く担当しています。
これまでは飲食店を「利用する側」として見てきましたが、「設計する側」の視点から見ると本当に多くの工夫が散りばめられていることに気が付きました。
何気ないちょっとした工夫やデザインで、お店の雰囲気や料理を引き立てることができる点に奥深さを感じ、日々先輩たちに学びながら仕事に取り組んでいます。
――お仕事を通じて専門をお持ちになったことや、視点が変わったことによりご自身にどのような変化を感じられていますか?
普段の生活や趣味からも、仕事に活かすことのできる要素を無意識に探すようになったと思います。
もともと音楽や映画が好きなのですが、そういったものからもインスピレーションを得て新たなデザインのアイデアを思いつくこともあります。
休日には気分転換にドライブなども楽しんでいますが、他地域で訪れた店舗や施設などを見て学ぶことも多いです。
自分が吸収したすべてのものを目の前の仕事に活かしていけるよう心がけています。
――生まれ故郷を離れて学業やお仕事をされてきたとのことですが、周南市にはどのようなイメージをお持ちですか?
魅力的なものが駅を中心にコンパクトにまとまっていて、とても住みやすいまちだと思います。商店街や動物園、美術館など多くの施設が利用しやすい環境にあると思います。
その反面、建築やデザインに携わる人間の立場から視ると、もっとデザインや方向性を統一し「どこかチグハグしている印象」を改善していくことで、さらにまちの魅力を向上させていくことができると思います。
「あと一つなにかがあればもっと変わる」、そういった言葉でしか今は表現できませんが、既存の価値を繋げていくような仕事が将来的に求められてくるのではないかと考えています。
将来は自分の建築デザインによって、今よりもさらに周南市の魅力を引き出せるような仕事をしていける人間になりたいと考えています。
――ご自身の将来についてどのような夢を描いておられますか?
場所やジャンルを問わず、デザインの力で飲食店やいろんな施設を元気にしていける建築デザイナーになることが夢です。建築デザインにはそういったポテンシャルがあると信じています。
また、将来的には独立も視野に入れて毎日の仕事に取り組んでいますが、会社はそんな僕のことを理解しサポートしてくれていますので、本当に有難いと感じています。
僕の仕事によって、「有限会社しらい」という会社はもちろん、これまで成長させてくれた周南市に少しでも貢献していけるような仕事人を目指していきたいと思います。
PROFILE
佐々野祐太(ささのゆうた)
1997年生まれ。徳山工業高等専門学校卒業後、2018年からSOFAで活動中。