- 2019.2.8 UP
- 賛同者の声
- 賛同者インタビューvol.1【大森渚様】
- 本プロジェクトは、周南市における地方創生の一環として取り組んでおります。こちらのインタビューは、プロジェクトへ賛同いただいた、周南市にゆ...
2019.3.11 UP
本プロジェクトは、周南市における地方創生の一環として取り組んでおります。こちらのインタビューは、プロジェクトへ賛同いただいた、周南市にゆかりのある方を対象に実施してまいります。第三弾として、大学時代の4年間を徳山で過ごされ、現在は、東証一部上場企業のネクシィーズグループで、執行役員 社長室クリエイティブ課 チーフ・クリエイティブディレクターを務められている浜田龍太郎様にお話を伺いました。
周南市との関係を教えてください。
1986年から1990年までの4年間、徳山大学在学中を徳山で過ごしました。徳山大学の学園祭実行委員や、徳山市文化会館で開かれるイベントで裏方のアルバイトを経験し、その後の自分にとって大きな糧となる時間を過ごせたのが徳山ですね。大学時代の友達とは未だにやりとりがありますが、徳山で集まる機会はなく、残念に思っていたところです。
今のお仕事に至るまでの経緯を教えていただけますか。
私は宮崎県日南市で生まれました。祖父の代から続くマグロ漁師の家系に生まれ、3代目を継ぐ立場でしたが、今は別の道に進んでいます。デザイン業界に身を置くきっかけになったのは、振り返ると3歳の頃の`ある出来事`になります。おじさんに何気なく書いてもらった立体的な鳩のデッサンを見て、表現することの楽しさや奥深さに感銘を受けたのを鮮明に覚えています。それがきっかけで絵が好きになり、小学校時代、中学校時代、高校時代と、それぞれイラストを描くことを通じて友達と仲良くなるなど、イラストを描くことが自分の礎を築いてくれたと今は思っています。学生時代の文化祭の時期は、チラシや看板に絵を描いて欲しいと引っ張りだこで、絵を描くこととともに、充実した青春時代を過ごしました。
その後、縁あって徳山大学経済学部に入学。現在は、ビジネス戦略学科の知財開発コースで漫画家養成などのコースもあるようですが、当時は経済学部だけでした。大学入学前の3月に徳山に引っ越し、友達もいない状態で何気なく描いた絵を家の前に貼っていたのが、学園祭実行委員会の目に留まったのをきっかけに入部。学園祭実行委員として年2回の学園祭の企画に明け暮れた青春を過ごしました。また、徳山市文化会館の裏方でアルバイトをし、一流アーティストやそのスタッフに触れることで、裏方で人を支えるプロでありたいという意識が芽生えるようになりました。
その後、一度宮崎に戻り、東京デザイン専門学校で本格的にデザインの勉強をするため上京。親からの援助もありませんでしたので、横浜の山崎パンの工場に住み込みで半年働き、軍資金を貯め入学。生活費を稼ぐために読売新聞の奨学生制度に応募し、新聞配達をしながらデザインの勉強をする生活をスタートさせました。ここでは新聞配達だけでなく、営業もやっていましたので、本当に鍛えられました。どうすればお客さんが喜んでくれるのかを考え、日々モチベーションを高く保ちながら営業活動に従事したこの経験も、今の自分に大きな影響を与えています。
デザイン学校修了後は、プロラボフェニックスというプロ向けの写真現像会社に入社。仕事を通じて電通や博報堂といった、日本最高峰のクリエイティブの仕事や、人々と触れあうことができたのも良い経験になりました。ちなみに、この時は学生時代の経験を買われ、デザイン職ではなく営業職を担い、広く自分の知見を広げることができました。その後、デザイン会社に転職し、デザイナーとしてクリエイティブの仕事に従事します。オリックスやコニカ、マツダなど日本を代表する企業の仕事に関わることができました。クライアントの社員以上に、その会社のことや市場のことを考えるという仕事は、大きなやりがいがあり、自分を成長させてくれたと思います。
現在のお仕事について教えてください。
その後、ネクシィーズグループに入社。当時は100名ほどの会社で、デザイナーは私1名でした。2001年に入社後、2002年にナスダック上場、2004年に東証一部上場を経験、デザイン面だけでなく、IRも担当しました。現在は、750名を超える会社となり、社長室で社長直轄のクリエイティブ課を統括しています。
現在、社長室クリエイティブ課には、デザイナーやwebディレクターなど、6名のスタッフが所属しています。仕事は、経営陣が着想したアイデアをいち早く可視化することです。着想したアイデアを全体で共有し、ブラッシュアップしていくことで事業化、具現化のスピードを高めていくことを心がけています。私は、会議には100枚ぐらいの白い紙を持って臨んでいます。会議でのアイデアをいち早く絵に起こし、全員の意識やイメージのすり合わせとブラッシュアップを行います。「違う」と言われたらラッキーでして、「どう違うの?」と質問をし、掘り下げていくことで具現化させていきます。経営者の悩みに寄り添い、デザイナーができることを実践していくのが私たちの役割になります。
周南市在住の経営者やクリエイターにメッセージをお願いします。
徳山大学時代に得た経験、学友との思い出は、今でもキラキラと輝いています。
学園祭実行委員会に所属した4年間でイベント開催の基礎を学びました。
仲間と作り上げる喜びを味わいましたし、地域を巻き込むことを体感しました。
タレント(コンテンツ)の価値や、チョイスの難しさを実感しました。
微力ながら私でよければ応援させていただきます。今後のプロジェクトの発展をお祈りいたします。